アルマイト+レーザーマーキングという選択肢

アルミニウムの表面処理として広く知られるアルマイト(陽極酸化処理)ですが、その強固な被膜をレーザーで部分的に除去する「レーザーマーキング」は、精密な文字入れやロゴ刻印において非常に優れた製法です。

本コラムでは、この技術の仕組みと魅力について詳しく解説いたします。

レーザーで「飛ばす」

まず、アルマイト被膜をレーザーで「飛ばす」仕組みについてご説明します。

アルマイト加工とは、アルミニウムの表面を電気化学的に酸化させ、硬く耐食性の高い酸化被膜を形成する技術です。この被膜には微細な孔(ポア)があり、そこに染料を吸着させることで自由な着色が可能になります。

レーザーマーキングでは、この着色されたアルマイト層に対して高エネルギーのレーザー光を照射します。レーザーの熱エネルギーによって表面の染料や酸化被膜が瞬時に蒸発(昇華)し、下地にあるアルミニウム本来の色、あるいは薄くなった被膜層が露出します。

これにより、周囲の着色部とのコントラストが生まれ、非常に鮮明な印字が可能となるのです。

アルマイト+レーザーのメリット

この製法のメリットは、その圧倒的な「精度」と「耐久性」にあります。

従来の印刷(シルクスクリーン印刷など)とは異なり、インクを使用しないため、経年劣化による文字の剥がれや、溶剤による滲みの心配がほとんどありません。また、デジタルデータから直接加工を行うため、微細なQRコードや複雑なロゴデザイン、シリアルナンバーの連番印字なども、版を作る必要なく高精度に再現できます。

特に黒色や紺色などの濃い色のアルマイト処理を施した製品にレーザーを照射すると、下地の白っぽい色が際立ち、非常に視認性の高い美しい仕上がりになります。

一方で、加工に際してはいくつかの留意点も存在します。

レーザーの出力を強くしすぎると、被膜だけでなくアルミニウム素地そのものを深く削ってしまい、質感が変わってしまうことがあります。また、アルマイトの色(染料の種類)や被膜の厚みによって、レーザーの吸収率が異なるため、最適な設定を見極めるには熟練の技術と経験が求められます。

当社の製作実績をご紹介

当社ではアルマイトやレーザーマーキング、それらを組み合わせた製法で作成した銘版などをはじめとしたさまざまな種類の表示物を製作しています。

末吉ネームプレート製作所では、お客様のご要望・仕様に応じて、高品質な製品をご提供致します。是非一度ご相談下さい。

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