エッチング技術を用いた金属ネームプレート作成

2020年7月16日

エッチング加工技術のイメージ図

「エッチング」という言葉は、一般的には絵画展や、金属製の表札を作る際などに目にすることが多いのではないでしょうか。エッチングとは、化学的な腐食作用を利用して金属などの表面を加工する手法で、もともと凹版技法のひとつとして利用されてきました。現在では、アート作品をはじめ、電化製品に使われるプリント基板の配線パターンや半導体、金属板の加工などに幅広く利用されています。
エッチングのしくみとエッチング加工の利点、エッチング加工の向き・不向きについてご紹介します。

エッチングとは?

冒頭でもふれたように、エッチングとは腐食作用によって金属などの表面に加工を施すことをいいます。加工を施す表面の残したい部分に腐食を防ぐ処理(防食処理・マスキング)を行ったうえで、腐食剤(エッチング液)に浸すことで、防食処理を行わなかった部分が腐食されるというしくみです。

腐食されて凹状になった部分にインクを詰めて印刷したものが、凹版画です。また、加工部分を完全に貫通させたい場合は、両面から浸食させる両面エッチングを用います。

エッチング加工には、大きく分けてウェットエッチングとドライエッチングの2つの方法があります。

ウェットエッチング

酸やアルカリなどのエッチング溶液で腐食させる方法で、ケミカルエッチングとも呼ばれます。低コストで作成できるため、表札をはじめとした金属ネームプレート作成によく利用される方法です。

ドライエッチング

ドライエッチングは、溶液ではなくガスでエッチングを行う方法です。ガスをプラズマ化することによって発生したイオンを金属の表面にぶつけて加工します。精度の高い加工ができる反面、ウェットエッチングにくらべてコストが高くなるというデメリットがあります。

エッチング加工の利点

金属加工においては、エッチングのほかにも金型を用いたプレス加工やNCによる彫刻加工、レーザー加工などさまざまな方法が利用されています。そのような方法にくらべて、エッチング加工にはどのような利点があるのかについてご紹介します。

金型の作成が不要なため、短納期で少数の作成にも対応可能

プレス加工では、加工する形に応じた金型を作成しなければなりません。そして、この金型を設計・作成するためには費用や時間がかかります。そのため、小ロットの場合だと1個あたりのコストが大きくなってしまい、どうしても大量生産向きとなってしまいます。

それに対して、金型が不要なエッチング加工は、加工時間が短く短納期が可能、少数の作成にも対応しやすいというメリットがあります。

細かい加工が可能

金型を使用するプレス加工は、細かいデザインの加工や薄い板の表面への加工には向いていませんが、エッチング加工はそのいずれにも対応できます。精密なパターンから芸術的な模様まで、さまざまな加工が可能です。

加工の際に変形しにくい

プレス加工では熱とともに圧力を加えるため、素材のたわみやひずみなどの変形が見られたり、バリ・カエリが発生するため取り除く手間がかかったりします。

いっぽう、エッチングは圧力を加えずに加工する非接触加工であるため、変形はもとより、バリ・カエリも発生しません。

加工時間が文字や模様の多少に左右されない

NC彫刻加工やレーザー加工では、刻む線の数が多くなればなるほど加工に時間がかかりますが、エッチング加工では一度にすべての線部分を腐食させるため、加工時間は文字や模様の多い・少ないに左右されません。

エッチング加工の向き・不向き

ご紹介したように、エッチング加工にはさまざまなメリットがありますが、用途や製品によって、やはり向き・不向きがあります。

エッチング加工に向いているもの

低コストが特徴のエッチングは、少ロット品の加工に向いています。もちろん、1枚だけ作りたいという場合にも対応できます。また、プレス加工のような金型ではなく版下を用いた加工なので、パターンの修正も容易です。

さらに、どのようなパターンやデザイン、文字も加工することができるため、オリジナリティを出したいネームプレートにもピッタリです。

エッチング加工に向いていないもの

エッチング加工は、表面に対する加工方法です。したがって、プレス加工でできるような立体的な形状に加工したい場合には適しません。

エッチング加工を利用すればオリジナリティあふれる金属ネームプレートが低コスト・短納期で作成可能

金属を腐食させて加工するエッチングは、プレス加工やレーザー加工などにくらべて、低コストかつ短納期を実現できるのがメリットです。また、細かいデザインやオリジナルロゴなどもきれいに加工することができます。金属ネームプレートの作成を考えている場合は、ぜひ、エッチング加工を試してみてください。

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