身近なフィルム材について

2021年1月25日

私たちの周りにはフィルム材で出来た様々な製品があります。例えば、弊社ではシルク印刷やインクジェット印刷、加工などでフィルム製品を作成する場合が多々あります。また、フィルム材と言っても様々な種類があり、用途や目的によって使い分けることができます。身近な例を挙げるとしたら、スマートフォンの保護フィルムではないでしょうか。今回は様々な使用用途があるフィルム材についてご紹介していきたいと思います。

フィルムとは

フィルムとは合成樹脂などから製造された薄膜材料全般を指す用語です。他にも「シート」「膜(メンブレン)」「箔」などの呼び方があります。これらの名称の区分は明確には定義されていないため、発明者や製造者、使用者が便宜的に名づけた呼称がそのまま広まることが多くなっています。

フィルムの分類

フィルムには様々な区分があります。どのように分類されているのかいくつか説明していきたいと思います。

素材による区分

フィルムとは人工物のうち高分子原料を主に使用したものを対象としたものを指します。しかしそれだけでなく、ケイ酸成分を原料とした薄膜の材料のことを「無機フィルム」、微生物が形成する薄膜の材料を「バイオフィルム」など、「フィルム」の呼称は必ずしも合成樹脂で作られたものとは限らず、多岐にわたる名称といえます。

厚みによる区分

日本では一般的に200µm以下の厚さを「フィルム」と呼ぶことが多いです。対して、JIS規格や欧米では250µm以下のものを「フィルム」としています。ただし、ロール状に巻けるなどの柔軟性があるものはそれらより厚いものでも「フィルム」と呼ばれることもあり、明確な呼び方の定義はされていません。一般的には100~200µmを境界として、薄いものを「フィルム」、厚いものを「シート」と区別するケースが多いです。

形状による区分

「フィルム」は一般的に、成型後に単体で薄膜状の構造が成り立っているものを指します。成型した基板から単独では事実上分離できないものは「膜」や「層」と呼ばれることが多いです。また、「フィルム」は長い製造品を巻き取ったロール状のものが多く、同一の製品でも、ロール状のものを「フィルム」、適当な大きさに切り出したものを「シート」と呼ばれる場合もあります。

フィルムの素材

フィルムは様々な素材で形成されたものがあります。用途もフィルムの種類によって異なっていきます。一部ではありますが、紹介していきたいと思います。

ポリエチレンフィルム

ポリオレフィンの一種ポリエチレン樹脂から作られたフィルムです。フィルムの素材としては最も多く利用されています。透明性,耐衝撃性,強度にすぐれ,比較的安価な材料であり、水蒸気を遮断する特徴があります。そして、加工も容易なためコンビニなどのポリ袋やおしぼり、冷凍食品といった食品の包装にも使用されてます。また、燃やしても有毒ガスを発生しません。

ポリ塩化ビニルフィルム

ポリ塩化ビニルは数あるプラスチックの中でも最も歴史が古いものです。このフィルムは耐候性がよく安価であり、耐水耐油性や透明性、難燃性、電気絶縁性など優れた物性を持つため、レインコートなどの衣料分野、軽包装、農業分野、遮水シートなどの土木建築分野で広く使用されています。また、食品包装にも使用されています。しかし、環境問題などからソフトポリオレフォンフィルムへの切り替えが進行しています。

ポリプロピレンフィルム

オレフィンの一種ポリプロピレンから作られたフィルムです。比重の小ささや耐熱性・透明性などに優れ、さらには防湿性や燃焼による有毒ガス発生がない点などが評価されています。最も多く使用されているのが食品包装用で、パンや果物類、雑貨などの軽包装分野で使用されています。他にも各国で採用されたプラスチック製紙幣にも使用されています。

ポリエステルフィルム

フィルム用ポリエステルは、ほとんどが熱可塑性ポリエステル樹脂を原料に作られています。耐熱性,強度,電気特性にすぐれ、最もバランスのとれたフィルムです。食品包装や磁気テープ、フロッピーディスクの基盤などに使用されてきました。近年では包装・光学フィルムの基盤などへの使用が急増しています。弊社でもシルク印刷で、エンボス加工(凹凸加工)をかけた押しボタン用のメンブレンシートなどを作成したりします。

セロファン

多くの人がこの名称は聞いたことがあるかと思います。透明さや印刷適性などから、広く包装用材料として使用されてきましたが、だんだんと他の材料に切り替わっていき、現在ではテープ基材やギフト用のラップなどに少々使われる程度になっています。しかし、カラフルなものや、様々な柄が出たりと人気は根強いものとなっています。

フィルム材は私たちの身近な製品に多く使用されています

今回ご紹介したフィルム材は、身近な製品に多く使用され、私たちは気づかないうちにその製品に日々触れています。上記でご紹介したフィルム材は一部だけで、まだまだフィルム材の種類はたくさんあります。 弊社でもシルク印刷などをする機会が多く、メンブレンシートや表示パネル、キーシートなど使用方法が多岐にわたる材料です。様々な加工や印刷に向いているフィルム材料を使った製品を作成したいときはぜひお気軽にお問い合わせいただければと思います。

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