シール印刷技術を用いたネームプレート作成

2020年11月24日

シール印刷技術には専用機である凸版輪転間欠式印刷機、凸版平圧印刷機の2種類があります。その他、一般印刷にも利用できるオフセット輪転印刷機、オンデマンド印刷機を用いた印刷方法があります。それぞれ数量や加工、サイズなどによって適した印刷方法があります。

シール印刷機を用いたネームプレート作成について説明していきます。

シール印刷機とは?

シール印刷機とはシール、ラベル、ステッカーのような物に貼る印刷物の印刷を専用に印刷する機械を総称してシール印刷機といいます。 印刷機は総じて小型ですが、タック紙(剥離紙)や粘着シートに印刷して型で打ち抜くといった後加工を連続的に行うことができます。版式としては、樹脂版による凸版印刷が一般的です。

シール印刷機の特徴

凸版輪転間欠式印刷

当社では凸版輪転間欠式印刷機を使用しています。凸版輪転間欠式印刷はロール状のシール素材、樹脂凸版を用いて、原紙の送りを間欠的に前進・後退を繰り返しながら印刷する方式の機械です。 数量的には大量生産向きで、1000枚~10000枚程度の印刷に対応しています。また、輪転間欠機での版は金属製シリンダーが一般的で、線画やベタ印刷は得意なのですが、凸版の性質上3%以下の網点は製版できないため、あまり細かい再現やグラデーションはオフセット印刷に劣ります。 ただし、グラデーションや写真などが入っていても現在では良いCTP版がありますので薄いパステル調の色や、よほど淡い絵柄や色のグラデーションで無い限りはあまり問題にはなりません。

凸版平圧印刷

凸版平圧印刷は、印版の高く盛り上がった部分にインクを付着させて、シール素材に押し付けることで印字するシールの印刷方法です。シール印刷の中でもおおもととなる印刷方法で、ゴム印、印鑑などと同じ原理となっています。印刷方法の中でも歴史のある印刷方式で、5000枚までの小ロットや1色~3色の印刷に最適です。ただし、ベタの多い印刷物や網点を多用する印刷物は再現性が悪く、インクをはじくフィルム系の素材・ホイル紙素材はインクがのりづらいため、平圧印刷には不向きです。

一般印刷機の特徴

オフセット輪転印刷

オフセット輪転印刷は新聞や折込チラシ、フリーペーパー、ビラなどを印刷するような大量印刷に向いた印刷です。ロール状の用紙をセットして、高速で紙を巻き取りインキを転写して印刷を行います。ロール状の紙を高速で印刷したあとは、断裁をして印刷物のサイズにカットして仕上げます。 しかし、オフセット輪転機は印刷したあとに、インキがすぐに乾くよう高熱のドライヤーを使用するため、紙が急激に乾燥することにより、紙が縮みやすいという欠点もあります。

オンデマンド印刷

オンデマンド印刷とは、必要なときに必要な枚数を印刷できる注文印刷のことです。オンデマンド印刷の最大の特徴は、データさえあれば一枚からでも印刷できることです。また、多品種・少量の印刷に向いておりその場で印刷できてしまうので納品までが早いです。 しかし、オンデマンド印刷は、色が安定しないという点があります。また、印刷時には上下左右にわずかなズレが生じやすく、細かい描写のイラストや写真、細かい文字などはきれいに仕上がりません。 他にも、1,000枚以上印刷するようなケースでは、コストがかさんでしまうと言われています。大量の印刷には不向きと言えます。

シール印刷とその他の印刷との比較

ここで、当社で使用している凸版輪転間欠機とその他の印刷機、そしてシール印刷機とシルクスクリーン印刷について比較してみたいと思います。

凸版輪転間欠式印刷機とその他の印刷機の比較

他の印刷機と比べた際の印刷方法の違いは、平圧印刷機よりも輪転間欠機の方がきれいな文字や輪郭を印刷できます。 そのため、最近は平圧機よりも輪転間欠機での印刷が多くなってきています。 また、シルク印刷やオフセット印刷よりもコスト的にメリットがあり、一般的に使用されている印刷方法になります。 後加工としましては、ナンバリング(追番とバーコード)にも対応しており、表面のキズなどによる印刷の剥がれを防ぐために、ナンバリング後ラミネート加工をする事も対応可能です。

それでは、シール印刷機とシルク印刷にはどのような違いがあるのでしょうか。 シルク印刷には、シルク版と呼ばれる材料に印刷をするためのハンコの役割をした道具が必要になります。シルク版にインクを流し込み、スキージという道具で圧力をかけ印刷します。印刷が終わった後、乾燥機にかけインクを乾かします。その後ビク刃と呼ばれる刃型、又はシートカットで製品を成形し製品が完成となります。 シール印刷機ではこれらの工程をすべてシール印刷機1台で行うことができるため、作業効率が良く、大量生産が可能となっています。

シール印刷機のメリット・デメリット

シール印刷機のメリット・デメリットをいくつか挙げていこうと思います。 シール印刷機のメリットは印刷機の印刷時間(段取りは含まない)が約10分で1000枚のラベルシールを印刷することができるという印刷の速さ、印刷から製品形成のシートカットまで1台で行うことができる点、ナンバリング(可変数字の印字)ができる点などがあげられます。 一方、デメリットは1枚や10枚など枚数が少ないと段取り時間が長くなってしまう点、少量の印刷だと材料の無駄が多くなってしまう点、他にも機械のメンテナンス箇所が多い点があげられます。

シール印刷機で使用できる印刷材料

シール印刷機で使用できる材料は様々です。PET、銀消し、エンビ系、ユポ、白テトロン、PETホワイトなどが例としてあげられます。シール印刷の際使用したい材料がある場合や、どのような材料を使用すればいいのかわからない場合など、ぜひお気軽にお問い合わせをしてみてください。

シール印刷機で使用するインク

シール印刷機ではUVインクと酸化重合乾燥型インクを使用することが可能です。使い分けは機械ごとに異なります。UVインクとはUV光(紫外線)を照射させることで固まるインクのことで、水に溶けないことから耐久性、高い速乾性が謳われています。また、酸化重合乾燥型インクはインク中の乾性油成分が空気と接触し、空気中の酸素を吸収して酸化反応を起こし固化乾燥するインクです。

シール印刷は安価に大量生産が可能な製法

シール印刷機では大量の製品を安価に製作することができます。また、シール印刷機1台で印刷から後加工までできるので発注から納入までの時間もシルク印刷などに比べると比較的短くできます。シールラベルをお求めの際は気軽に相談してみましょう。

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