ステンレス鋼について

2020年12月7日

シンクなどの水回りや台所用品・自動車部品によく起用されることがあるステンレス鋼とは、規格として鉄にクロムを10.5%以上含まれ、さらに炭素が含まれる割合が1.2%以下の鋼が定義とされ、腐食に対する耐性を持つ合金鋼のことを指します。エッチング法や彫刻によりネームプレートとして起用されることもございます。今回はこのステンレス鋼についてご紹介します。

定義について

ステンレス鋼の定義は、先ほども挙げさせて頂きましたが、鉄にクロムを10.5%以上含まれ、さらに炭素が含まれる割合が1.2%以下となる腐食に対して耐性のある合金鋼が定義とされています。鉄鋼材料という括りの中では、ステンレス鋼は特殊鋼や高合金鋼に位置付けられております。耐食性(錆びにくさ)は含まれているクロムが要因となっております。上記のステンレス鋼の定義は1988年に国際統一のため世界税関機構によって導入されました。またJIS(日本産業規格)やISO(国際標準規格)でも同様の定義が採用されております。

ステンレス鋼の種類

マルテンサイト系ステンレス鋼

 

マルテンサイト系ステンレスは、JIS記号では403、410、420、440などと表記される材料です。主成分がクロムと炭素となっており、焼入れをすることによってマルテンサイトというステンレス鋼となります。高価なニッケルが含まれないため安価ですが、厳しい環境下では錆びやすく、ステンレス鋼の中で最も耐食性(錆びにくさ)に劣る点がございます。ただ摩耗しにくいという利点もありその特性から包丁などの刃物に起用されることがございます。

フェライト系ステンレス鋼

 

フェライト系ステンレスは、JIS記号では430、447、XM27などと表記される材料です。主成分はクロムとなっておりマルテンサイト系ステンレス鋼と違い焼入れせず常温でフェライトを主要とするステンレス鋼となります。マルテンサイト系ステンレスより耐食性に優れており、溶接適性も比較的に良好なため自動車部品やスプーンやフォークといった台所製品や厨房用品、さらには洗濯機などの家庭用品など耐食性が高いという利点から水回りによく起用されることがございます。

オーステナイト系ステンレス鋼

 

オーステナイト系ステンレスは、JIS記号では304、316などと表記される材料です。主成分はクロムとニッケルとなっており、こちらも常温にてオーステナイトというステンレス鋼となります。ステンレス鋼で最も耐食性に優れ、低温・高温での特性も優れます。延性・靭性に優れ、深絞りや曲げ加工などの冷間加工性が良好で、溶接性にも優れます。磁石には付かない(付きにくい)ステンレス鋼としても知られています。これらの優れた性質により、自動車部品や家庭用品・建築用品・化学プラントなどに起用されることがございます。

ステンレス鋼はリサイクル可能な材料

ステンレスの製品はリサイクルすることが可能であり、使い終えたステンレス製品の8割ほどが廃棄物ではなくリサイクルされ再利用されています。特に上記にも紹介いたしましたオーステナイト系は磁石に付かない(付きにくい)クロムとニッケルが主成分となるため、鉄との分別作業がしやすいという利点があります。またリサイクルをした際、ほとんど品質が低下することがなく再利用することが可能です。そのためステンレス鋼の原材料では6割ほどがリサイクルからのスクラップを使用しています。

屋外で使用するネームプレートはオーステナイト系ステンレス鋼がおすすめ

屋外で使用される機材などに取り付けられるネームプレートは雨水や太陽光によって金属が錆びてしまうことがあります。そのためステンレスでのネームプレートは耐食性に優れているオーステナイト系ステンレス鋼がよく使われます。また以前弊社のコラムにてご紹介させていただきましたエッチング法や彫刻での印刷法はオーステナイト系ステンレス鋼に施工することが可能であり、金属の表面に施されている凹凸の加工によりたとえ厳しい環境下で塗装が剥がれても文字などを残すことが可能です。弊社ではオーステナイト系、JIS記号ではSUS304、316の取り扱いがございます。これらのステンレス鋼にてエッチングや印刷でのネームプレート製作をご用命の際はお気軽にお問い合わせください。

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