メタルフォト技術を用いたネームプレート作成

2020年9月7日

メタルフォト
ネームプレート
少数・短期納品
アルミ
金属ネームプレート
ネームプレート
アルミニウム

メタルフォト技術を用いたネームプレートは、利用者と加工業者の両方に対してメリットがあります。利用者側は、1度作っておけば長く使い続けられるだけでなく、印刷が切れた時にネームプレートを作り替える費用を節約できます。一方加工業者側は、低コストでネームプレートの作成が可能であり、加工時における環境への負荷も最小限に抑えられます。

メタルフォトとは?

メタルフォトは、1964年にアメリカのホライゾン社が開発したアルミ素材を原料にして生み出された印刷技術です。メタルフォトは印刷に使われる素材の名前ですが、現在は印刷技術の名前として知られています。日本では、1969年に富士フイルムが開発したアルフォトという技術が流通しました。アルフォトはメタルフォトと同じ程度の性能を持っていましたが、アルフォトプレート作成に必要な設備が老朽化し、2004年に生産を終了しています。 現在は日本国内でもホライゾン社のメタルフォトが流通し、さまざまな場面でメタルフォトが使われています。加工技術が誕生してから60年近く経った今も、メタルフォトは高性能の加工技術として知られています。

メタルフォト技術の原理

メタルフォトは、耐食アルミニウムの表面に陽極酸化処理をして小さな穴をあけ、写真印刷に使われる感光性銀乳剤を流して図形や文字を印刷する技術です。まずは表面に文字や絵を印刷した特殊なフィルムをかぶせ、耐食アルミニウムの表面で感光する部分としない部分を作ります。この時、感光する部分には印刷が残らず、感光しない部分にフィルムの印刷が残ります。耐食アルミニウムに印刷した後は調色処理と封孔処理を施し、メタルフォトの完成となります。メタルフォトは、表面につやを出すサテン加工・つやを消したマット加工の他、曲面に加工を施すことも可能です。メタルフォトは加工のサイズも幅広く、アルミニウムの一部分に加工するだけでなく、全体にメタルフォト加工を行うことも可能です。

メタルフォトの特徴

メタルフォトの特徴は、非常に強い耐久性を持っている点にあります。雨や風、光に長期間さらされても印刷が劣化せず、25年以上も色や質感を保てます。メタルフォトは薬品や摩耗、熱による刺激に対しても強く、あらゆる刺激に耐えながら印刷を維持し続けられる技術です。メタルフォトの表面強度はルビーやサファイアにも匹敵するほど強く、ステンレスや銅板よりも安く加工できます。メタルフォトは印刷の解像度が非常に高く、細かな文字や図形の印刷にも適している強みがあります。メタルフォトは1枚だけの印刷はもちろん、大きな図形を複数のパーツに分けて印刷し、組み合わせて1つの印刷にする方法もよくつかわれています。また、メタルフォトは高級感のある質感が出せる以外にも、鮮やかな発色で文字や図形を印刷できるため、多くの人に印刷を見てもらいたい場面で使われています。

メタルフォト銘板の使用用途

メタルフォト銘板は日本国内だけでなく、海外でも広く使われている技術であり、国際宇宙ステーションやアメリカ海軍でも使われています。国内におけるメタルフォト銘板は、鉄道や船・飛行機といった乗り物に多く使われています。気温や水温、気圧の変化に対しても強く、外からの衝撃や摩耗にも耐えられる特性を生かし、乗り物のケーブルやバーコード、ネームプレートにメタルフォト技術が採用されています。例えば、金星探査機あかつきに搭載されたメッセージプレートにも、メタルフォトが採用されています。乗り物以外では、企業の社名板や案内板に採用されるほか、屋外にある電機設備の注意表示プレートにも採用されています。その外にも、マンションやアパートの室内銘板や博物館の寄贈者銘板にもメタルフォトが使用され、日常のあらゆる場面で人々の目にとまっています。

メタルフォトは自由な加工ができる便利な技術

メタルフォトは、加工するプレートの大きさや色、印刷のデザインを問わず自由な加工ができる便利な技術です。企業の設備はもちろん、ネームプレートのような小物に対してもメタルフォトが使えます。メタルフォトを使った加工は、少数・短期納品から受け付けている業者もあります。オフィスや個人でメタルフォトを用いたネームプレートを作りたいときは、加工業者へ気軽に相談してみましょう。

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