エッチングについて

エッチングとは

 エッチングとは、材料の一部を腐食させ加工を施す製法のことです。材料の残したい部分に腐食を防ぐ処理を行うことにより、処理していない部分は溶けて除去されるため、凹凸が生まれます。その凹凸部分にインクを詰めて印刷したものが凹版画です。
 エッチング加工には、大きく分けてウェットエッチングとドライエッチングの2つの方法があります。

ウェットエッチング

 ウェットエッチングは、液体で材料を腐食させる方法です。酸やアルカリなどのエッチング溶液によって低コストで作成できるため、表札をはじめとした金属ネームプレート作成によく利用される方法です。本記事では主にウェットエッチングについてご説明します。

ドライエッチング

 ドライエッチングは、ガスで材料を腐食させる方法です。ガスをプラズマ化することによって発生したイオンを金属の表面に垂直にぶつけて加工します。ナノレベルの精度の高い加工が可能です。反面、時間がかかることや、加工のためのコストが高くなるというデメリットがあります。

エッチング加工によるメリット

 金属ネームプレートを作成するうえで、エッチング加工のメリットをご紹介いたします。

耐候性

 エッチング製品は屋外でも長期間の使用が可能です。腐食による凹凸に塗料を入れているため、塗料が落ちてしまっても文字の形の凹凸が残り文字を読み取ることができます。

見た目の向上

 エッチングを行い、メッキをかけることで製品をより強く、見た目に高級感を与えることができます。胸元につける金属の名札などに用いられることもあります。

文字の自由度

 金属に凹凸を作り文字を表現するという点でエッチング加工と彫刻には共通点があります。しかし、彫刻の場合は高速で刃が回転するという性質の都合上、書体が指定される場合もあります。また、一文字ずつ加工する場合は文字数が多いとその分費用がかかります。
 エッチング加工は金属を溶かして文字を表現するため、様々な加工が可能です。また材料全体を一度に加工するため、文字数は関係ありません。金属へオリジナリティのある書体やロゴ・模様を表現したい場合や、文字数が多い場合にピッタリです。

エッチング加工のデメリット

 ご紹介したように、エッチング加工にはさまざまなメリットがありますが、用途や製品によって、やはり向き・不向きがあります。ここではウェットエッチングのデメリットをご紹介いたします。

難易度の高さ

 ウェットエッチングは薬液と材料の化学反応を利用しています。そのため、硬くて強い材料を加工したい場合には強い溶液を用意する必要があり、溶けやすく弱い材料で貫通させたくない場合には希望の深さまで溶かせる溶液を用意する必要があります。

廃液処理が必要

 ウェットエッチングで使用した酸やアルカリといった溶液は処理する必要があります。コスト面、加工の速度でドライエッチングに勝るウェットエッチングですが、廃液処理の手間がかかります。

エッチング加工の使用例

 エッチング加工の使用例として代表的なものとしては、屋外で使われる銘板です。加工により高級感があることから、胸につける金属の社員証などにも使われます。

エッチング加工は屋外で使う製品にぴったり

 エッチング加工は屋外で使用される製品におすすめの加工方法です。オリジナリティのある文字・ロゴ・模様を金属に表現したいというときも、ぜひエッチング加工を検討してみてください。

当社の製作実績をご紹介

 当社でもエッチング加工をはじめとしたさまざまな種類の銘板を製作しています。

 末吉ネームプレート製作所では、お客様のご要望・仕様に応じて、高品質な製品をご提供致します。是非一度ご相談下さい。

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