プロッタについて

2020年12月21日

プロッタとは、1950年代に登場した印刷や加工のための機械で、コンピュータで作成した図面データをベクタデータという「どれだけ拡大しても文字が鮮明なままの」ファイル形式として出力する装置のことです。プロッタはなめらかな線を引けるという特徴があり、図面やポスター作成などに向いています。学校などの教育現場や公共施設といった幅広い現場や、シール印刷やシルク印刷などの銘板加工にも使用されているプロッタについて説明していきます。

プロッタとは

プロッタとは、コンピュータで作成した図面データをベクタデータとして出力する装置のことです。当時のプリンタは決まった大きさの文字しか印刷することができず、プロッタは図形を印刷することができる唯一の装置でした。

プロッタは図面やポスター作成などに用いることができ、なめらかな線を引くことができるという特徴があります。しかし、ペンで線を引くことしかできないため、線を組み合わせた図形しか印刷できず、面の塗りつぶしやグラデーション、風景画などの細かい描写が必要となる印刷ができないというデメリットもあります。

1980年代頃からプリンタの性能が飛躍的に向上し、文字だけでなく任意の図画を高精度に印刷できるようになり、インクジェット印刷機やレーザープリンタが台頭するようになりました。そのため、現在は印刷用のペンプロッタはあまり使われなくなってきましたが、ペン先の代わりにカッターを装着し、複雑な形状を正確に裁断するカッティングプロッタは現在でも使用されています。弊社でも、インクジェットラベルなどの小ロット製品やシルク印刷製品のカットなどに使用しています。

プロッタの用途

プロッタには主に2つの用途があります。ここでは、プロッタの用途について説明していきます。

描画

プロッタはなめらかな線を描くことを得意としています。プリンタは画像を印刷する際、インクを「点」で出力して描画しますが、プロッタは線数値のデータによって表される「線」を使用するので、正確で美しい描画が可能です。

カッティング

カッティングプロッタの場合、ヘッドに取り付けたカッターで描画に沿ったカットができます。データをもとにして動作するためカットも正確です。カッティングプロッタは看板などを制作する際に使われます。 金属銘板などの場合はカットの際、断裁機を使用するため、特に手動の場合はカットがずれるなど失敗してしまう可能性がありますが、プロッタの場合はそのようなことはありません。

プリンタとプロッタの違い

プリンタとプロッタは、インクなどを用いて紙などの上に図形を出力するという点では同様です。それぞれの違いとしてあげられる点は、プリンタが文字や画像をドットの集合として扱っているのに対し、プロッタは文字や図形をベクタデータである曲線や直線の集合として扱っている点です。ちなみに、画像処理においては、プリンタで使用する画像処理がラスタグラフィックスというドットの集合で画像を構成する手法、プロッタで使用する画像処理がベクタフラフィックスという曲線や直線の集合で画像を構成する手法となっています。

プロッタの種類

プロッタには大きく分けて2つの種類があります。プロッタの種類と特徴について説明します。

ペンプロッタ

プロッタのうち、プリンタの印字ヘッドにあたる部分にペンを使用して図形を描くタイプのプロッタをペンプロッタと呼びます。ペンにはボールペン、インクペン、シャープペンなどを使用し、ベクタデータで入力されたデータをそのまま出力し、線を描画します。 また、ペンプロッタのうち、平面に固定した用紙の上をペンが縦横方向に移動して図形を描くタイプのものは、X-Yプロッタと呼ばれます。

カッティングプロッタ

ペンの替わりにカッターが装着され、図形に沿って製品のカットを行うことができるプロッタです。カッティングプロッタは、さらに3つのタイプにわかれています。

1つ目がグリットローリングタイプ。ローラーがついており、カットする紙やシート自体が動くタイプです。紙やシートを動かしてカットするため用紙を広げる必要がなく幅を取らないため、機械自体がコンパクトな仕様になっています。

2つ目がフラットベッドタイプ。ヘッドに取り付けたカッターが上下左右に動くことで紙やシートをカットするタイプです。簡単に使用できるうえに、細かい部分も精密にカットすることができます。最もオーソドックスなプロッタです。

3つ目が小型タイプ。個人でも使用できるコンパクトなタイプです。本体が小さいため、制作できるサイズも他のタイプに比べて小さめです。しかし、細かいものでも簡単に加工できるので、さまざまなシーンで利用することができます。

プロッタは今なお使われ続ける欠かせない技術

プロッタは、プリンタの発展により出番は以前よりは少なくなりました。しかし、今でも公共施設や教育現場で使用されるほど身近な存在でもあります。製図やポスターなどさまざまな用途に利用されており、小型のものも出ている利便性のある機械です。弊社でもカッティングプロッタを使用し、小ロット製品の生産に一役買っている欠かせない機械となっています。

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