メタルフォトについて

メタルフォトは、処理を施したアルミニウムの表面に写真印刷に似た原理で図形や文字を印刷する技術です。メタルフォトによって、アルミニウムへ解像度の高い印刷を施すことや、屋外で使用する製品を制作することができます。

今回はメタルフォトについてご説明いたします。

メタルフォトとは

メタルフォトとは、耐食アルミニウムの表面に陽極酸化処理をして小さな穴をあけ、写真印刷に使われる感光性銀乳剤を流して図形や文字を印刷する技術です。

表面に文字や絵を印刷した特殊なフィルムをかぶせ、耐食アルミニウムの表面で感光する部分としない部分を作ります。感光した部分では反応が起こり銀が定着し、色がつきます。感光しない部分では反応が起こらないためアルミニウムの素地の色が見えます。この差によって写真のような表現が可能になります。

耐食アルミニウムに印刷した後は調色処理と封孔処理を施し、メタルフォトの完成となります。メタルフォトは、表面につやを出すサテン加工・つやを消したマット加工の他、曲面に加工を施すことも可能です。メタルフォトは加工のサイズも幅広く、アルミニウムの一部分に加工するだけでなく、全体にメタルフォト加工を行うことも可能です。

メタルフォトの歴史

メタルフォトは、1964年にアメリカのホライゾン社が開発したアルミ素材を原料にして生み出された印刷技術です。メタルフォトは印刷に使われる素材の名前ですが、現在は印刷技術の名前として知られています。日本では、1969年に富士フイルムが開発したアルフォトという技術が流通しました。アルフォトはメタルフォトと同じ程度の性能を持っていましたが、アルフォトプレート作成に必要な設備が老朽化し、2004年に生産を終了しています。 現在は日本国内でもホライゾン社のメタルフォトが流通し、さまざまな場面でメタルフォトが使われています。加工技術が誕生してから60年近く経った今も、メタルフォトは高性能の加工技術として知られています。

メタルフォトのメリット

メタルフォトはその優れた特徴から様々な分野で使用されております。メタルフォトのメリットについてご紹介します。

耐久性

メタルフォトの特徴は、非常に強い耐久性を持っている点にあります。雨や風、光に長期間さらされても印刷が劣化しにくく、条件にもよりますが25年以上も色や質感を保てます。

同じくアルミニウムに陽極酸化処理を施すアルマイト印刷は封入する染料が屋外向きではありません。

しかしメタルフォトであれば発色している部分が銀であるため、アルミニウムに施した鮮明な印刷を屋外で保つことが可能です。

解像度

メタルフォトは印刷の解像度が非常に高く、細かな文字や図形の印刷にも適している強みがあります。モノクロ写真のような表現をすることができます。同じく金属に印刷を施すエッチングの技術と比較するとより細かい表現が得意な製作手段と言えます。QRコードのような細かいデザインにも対応可能です。

弊社でも特性を生かしたモノクロ写真のような表現で記念品の製作を行いました。

金星探査機あかつきに搭載されたメッセージプレートにもメタルフォトが採用されています。

規格

アメリカのMIL規格(MIL-STD-130 等)にも認められており、ボーイングの規格「BAC5875」でも指定されています。

メタルフォトを利用すれば軽くて鮮明なオリジナル金属ネームプレートを作成可能

メタルフォトは、細かい表現を得意としており、また屋外での使用も可能です。メタルフォトを使えば、軽いというアルミニウムの特性をいかしたオリジナル金属銘板が作成できます。写真のような表現で記念品が作りたい場合やオリジナリティあふれる屋外使用のアルミニウムのネームプレートの作成を考えている場合は、ぜひ、メタルフォトを試してみてください。

当社の製作実績をご紹介

当社でもエッチング加工をはじめとしたさまざまな種類の銘板を製作しています。

末吉ネームプレート製作所では、お客様のご要望・仕様に応じて、高品質な製品をご提供致します。是非一度ご相談下さい。

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