ポッティング印刷について
ポッティング印刷とは、シルク印刷、シーリング印刷、インクジェット印刷、熱転写印刷などで作成したステッカーやシールなどにウレタン樹脂をコーティングする製法のことです。通常のステッカーなどに比べ、高級感・立体感が出ているため付加価値の高い製品が出来上がります。
今回はそんなポッティング印刷についてご説明します。

目次
ポッティング印刷とは
ポッティング印刷とは、シルク印刷、シーリング印刷、インクジェット印刷、熱転写印刷などで作成したステッカーやシールなどにウレタン樹脂をドーム状にコーティングする製法のことです。他にも樹脂盛りや、ドーミングシールとも呼ばれています。
ポッティングシールは、ロゴマークや商品名のエンブレムとして使用されることも多く、意匠性が高いことが特徴です。
製作は、シールの表面にウレタン樹脂を塗布し、樹脂が流れるように広がりラベルの端まで流れると、表面張力によって樹脂が漏れずに止まります。その後自然乾燥させると、透明なツヤと高級感のあるドーム状の美しい仕上がりとなり、ポッティングが完成します。
ポッティング加工によるメリット
シールなどにポッティングを施すことでどのようなメリットがあるのかご説明します。
見た目の向上
レンズのような透明感と光沢を出すことができ、樹脂の厚みによって立体感と高級感を演出することができます。デザインや意匠性にこだわりがある場合はおすすめとなります。
耐久性
樹脂でコーティングすることにより、表面が軟らかく傷つきにくくなります。印刷面が保護されるので、耐久性が向上します。また、粘度があるので滑り止め効果もあります。
保護効果
シールなどをホコリや汚れから保護することができます。また、防水、防湿、耐震性に優れています。その他にも電子部品の湿気や衝撃から保護し、製品寿命を延ばすことができたり、振動や衝撃に強いといった特徴もあります。
ポッティング加工によるデメリット
一方で、ポッティングにはどのようなデメリットがあるかもご説明します。
再作業が困難
ポッティングされた部品を修理や交換するためには、樹脂層を除去する必要があります。そのため作業が難しく、基板自体にダメージを与える可能性があるため、再作業は困難となります。
樹脂の劣化
使用する樹脂の種類によっては紫外線などで白化し、劣化する可能性があります。そのため屋外での使用には注意が必要です。
硬化後の劣化
ポッティング後の樹脂は、時間が経つにつれて表面が黄色く変色したり、劣化することがあります。樹脂の種類によって紫外線を浴びることで黄変したり、低価格の樹脂を使用するとより黄変しやすい傾向があります。
細部の表現
ポッティングは樹脂の表面張力を利用加工方法の為、細かい部分や鋭角の部分の表現が難しい場合があります。
ポッティングシールの使用例
ポッティングシールの使用例として代表的なものとしては、メーカー製品エンブレム、徽章バッジ、店頭POPパーツ、滑り止め、タブレットケース、キーホルダー等がございます。様々な製品に使用することができ、意匠性も高いため企業用のノベルティ製品から日用品まで様々に使用されています。
ポッティング印刷は意匠性のある製品向け
ポッティング印刷は意匠性が高く自社製品の顔になるものなど通常のシールなどに比べて高級感を出したい場合におすすめの製法です。一般的なデザインでは物足りないというときにぜひポッティング印刷を検討してみてください。
当社の製作実績をご紹介
当社でもシール印刷をはじめとしたさまざまな種類の銘板を製作しています。

末吉ネームプレート製作所では、お客様のご要望・仕様に応じて、高品質な製品をご提供致します。是非一度ご相談下さい。
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