IP規格について

IP規格とは、IEC(国際電気標準会議)規格という電気・電子技術分野の規格を策定する国際的機関により制定されている防水・防塵性能の等級を表す記号のことです。製品がどの程度、外部からの固形物や水の侵入に耐えられるかというのを「IP+数字2桁」で表しており、大きい数字になるほど防水性・防塵性が高いことを示しています。
シルク印刷製品などに使用する両面テープにも求められることのあるIP規格について今回はご説明いたします。
目次
IP規格の構造
IP規格は防水・防塵性能を「IP」の後に続く2つの数字で表します。最初の数字は防塵性能を表し、手や工具、粉塵などといった固形物の侵入防止レベルを0〜6で表します。
2つ目の数字は防水性能を表し、水の侵入に対する防護レベルを0〜9で表します。
それぞれの数字と性能については以下のとおりです。


IPコードの読み方
IP規格は最初の数字は防塵性能を示し、2つ目の数字は防水性能を示します。
例えば「IPX7」と表示されている場合、
「IP」は防塵と防水の両方を示しており、「X」は防塵性能は未測定または表示されていないことを示しており、「7」の箇所で防水性能を評価しています。
この「7」は防水のレベルを示していて、IPX7の場合は「JIS規格で水深1Mに30分間水没させても浸水が無い」というスペックを指しています。
IPコードの用途
IPコードは、スマートフォンや、家電製品、屋外で使用する機器の防水性・防塵性を判断する際に役立ちます。銘板関係においては両面テープなどにこのコードが使用されることがあり、例えば水場で設置される、基板を入れるケースの防水性が必要な場合に防水両面テープを使用するなどの例もございます。
IP規格のメリット
ここまでご説明してきたIP規格ですが、具体的にどのようなメリットがあるかご説明いたします。
明確な性能把握
IPコードを確認することで、製品の防水・防塵性能がどの程度か一目でわかります。
適切な機器選定
例えば、IP67であれば「うっかり水に落としても大丈夫」、IP68であれば「水中での使用にも対応」など、具体的な使用環境に応じた製品を選べます。
信頼性の向上
国際規格であるため、製品の信頼性と品質の保証につながります。
IP規格のデメリット
一方でIP規格には以下のようなデメリットも存在します。
規格範囲外での不具合
例えばIP67規格の製品の場合、水没させず水しぶきにさらされるような使用はできますが、強い水流や長時間・高水圧での水没には耐えられません。
過信による破損
IPコードの数字が大きいからといって、どのような環境でも無敵なわけではなく、使用条件を誤ると破損する可能性があります。
性能の保証は限定的
IP規格は、製造元が指定した条件下での性能を保証するものであり、全ての条件下での使用を保証するものではありません。
IP規格は国際的な基準に基づいた信頼性のある規格
IP規格は、製品の防塵・防水性能が客観的で国際的な基準に基づいて示されるため、機器の選定や安全性の判断が非常にしやすい規格です。多くの状況に対応しているため故障や事故の防止といった観点でも非常に優秀です。
防水性・防塵性にお困りの際はぜひ末吉ネームプレート製作所にご相談ください。
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