ISO規格について

2022年1月12日

ISOとは、スイスのジュネーブに本部を置く非政府機関 International Organization for Standardization(国際標準化機構)の略称です。加盟国は163カ国。21,600件以上の国際規格を発行しています。ISOが制定した規格をISO規格といい、国際的な取引をスムーズにするために共通の基準を決めています。

また、組織の品質活動や環境活動を管理するための仕組みについてもISO規格が制定されており、これらは「ISOマネジメントシステム規格」と呼ばれます。当社のエッチング銘板、シール印刷、シルク印刷等の製品もこの規格に基づいた手法で管理・製造されています。今回はこの「ISOマネジメントシステム規格」についてご説明いたします。

ISO規格

ISO規格とは

ISO規格とはInternational Organization for Standardization(国際標準化機構)が定めている国際規格のことです。ISO規格は「国際的な規模で基準を統一する規格」です。国際間での取引に支障が出ないよう、基準を作り、標準化させることを目的としています。

今回は、組織の品質活動や環境活動を管理するための仕組みについて制定されている「ISOマネジメントシステム規格」についてご説明いたします。

ISOマネジメントシステム規格とは

ISOマネジメントシステムとは、組織の方針や目標を定め、組織を適切に指揮・管理する「仕組み」のことです。これによって目標を達成するためのプロセスを確立し、組織を効率的に動かす仕組みづくりをすることをマネジメントシステムと言います。

ISOマネジメントシステム規格の種類

ISOマネジメントシステム規格には多数の種類があります。例を挙げると、「品質」「環境」「食品安全」「労働安全衛生」「情報セキュリティ」「道路交通安全」などがあります。その中でも代表的な規格をご紹介いたします。

ISO 9001(品質マネジメントシステム)

一貫した製品・サービスの提供により、顧客に品質のよいモノやサービスを提供し、『顧客満足』を向上させることを目的とするマネジメントシステム規格です。

ISO 14001(環境マネジメントシステム)

会社を取り巻く地域の方々(利害関係者)のために順守義務を満たし、環境パフォーマンスの向上、環境目標の達成を目的とした、マネジメントシステム規格です。

ISO 22000/FSSC 22000(食品安全マネジメントシステム)

この二つの規格はどちらも食品安全に関する規格です。FSSC 22000はISO 22000をベースとした規格となっており、より確実な食品安全管理を実践し、消費者に安全な食品を届けることを目的とするマネジメントシステム規格です。

ISO 45001(労働安全マネジメントシステム)

従業員が労働安全衛生パフォーマンスを向上させ、労働に関連する負傷および疾病を防止し、安全で健康的な労働環境の下で働けるようにすることを目的とする、労働安全衛生におけるリスクを除去または最小化するためのマネジメントシステム規格です。

ISO 27001(情報セキュリティマネジメントシステム)

情報の漏洩を防ぎ、情報資産を守り有効に活用することを目的とするマネジメントシステム規格です。

ISO 39001(道路交通安全マネジメントシステム)

交通事故による死亡・重傷事故の発生を撲滅させることを目的とするマネジメントシステム規格です。

上記でご紹介した規格はメジャー規格とも呼ばれます。一方で、ある業種に特化したセクター規格というものがあり、「自動車」「医療機器」「航空宇宙」など、様々な業界でより実践的に使用できるように業界固有の要素を追加要求して規定したものがセクター規格となっています。

ISO認定機関

ISO認定機関とは後程ご説明する、ISO認証機関が国際的に決められたルールに基づいて行われているのかどうかを評価する機関です。また、ISO認定機関は各国に原則として1つだけ存在する機関です。代表的なものとして以下がございます。

・公益財団法人 適合性認定協会(JAB):日本

・情報マネジメントシステム認定センター(ISMS-AC):日本

・米国認定機関(ANAB):アメリカ

・英国認証機関認定審議会(UKAS):イギリス

・メキシコ認定協会(ema):メキシコ

・イタリア認定機関(ACCREDIA):イタリア

日本には珍しく認定機関が2つあります。JABは品質マネジメントシステムのISO9001や環境マネジメントシステムのISO14001など、ISMS-ACは情報セキュリテイ系のISO27001の取り扱いがメインです。

また、認定機関とは別に「認証機関」というものもあり、ISO規格の取得を希望している企業が基準を満たしているかを審査する役割となっています。認証機関は各国1つではなく数多く存在しています。日本でも50程の機関が存在します。

ISO取得のメリット・デメリット

様々な種類のISOマネジメントシステム規格がありますが、これらを取得することでどのようなメリット・デメリットがあるかをご紹介いたします。

メリット

企業・製品の価値が高まる

ISO認証は国際的な規格のため、認証を受けた場合、世界で通用するものとして認められたということになります。そのため企業や製品の信頼性が高まります。

事業参入機会の増大

ISO認証を取得していることは、各々の会社の公式HPや資料などで公言することが可能です。ISOは「国際標準規格」であり、取得をアピールすることで新規顧客の開拓が有利に働く場合があります。

第三者による問題点の発見

ISO認証を受ける際には、要求事項に基づいて、ISOの審査員が適格・不適格を判断します。不適格とされた要求事項に関しては、組織は改善を行わなければなりません。このように、第三者から問題点の発見や指摘を受けることができるため、組織内では気づけなかった問題点を改善し、より良い製品やシステムを構築することができます。

デメリット

認証取得・維持に手間がかかる

ISO認証の取得や維持には手間と時間がかかります。ISO認証の取得や維持には、人員的・コスト的な余裕が必要となります。

マニュアルや書類などの文書・記録が増える

ISOでは文書の作成、データの記録が必要になることがあります。それによって作成・管理の手間がかかってしまいます。

効果が出るのに時間がかかる

ISO規格の認証には上記でご紹介した通り手間と時間がかかります。しかし認証を受けてすぐに効果が出るわけではなく、マニュアル作成、システム運用、ISO認証取得をすることで、業務の見直しや、スムーズなコミュニケーションが取れるようになるなどの効果が徐々に表れ始めるのです。

ISO規格は会社の仕組みをより良いものにする規格

今回ご紹介したISO規格は社内の仕組みをよりよくするための規格です。末吉ネームプレートではISO14000・9001を取得しております。ISOは国際的な規模で基準を統一することを目的としていますが、自由度の高い規格でもあります。会社が行うべきことを「要求事項」として提示され、それにこたえるための取り組みを会社で実行します。社内管理の有効なツールとしても利用できるISO規格にぜひご注目してみてください。

また、当社で製造しているUL・CUL認定規格のラベルや、MIL規格準拠のメタルフォトもISOに準拠して製造されています。

UL規格

ULラベル
産業機械用ラベル
規格

製品属性

製品分類注意ULラベル規格UL
素材業界産業機械
使用環境屋外サイズ

ULに対応した産業機械用ラベルです。ULラベルとはULより認定されたラベルメーカーでなければ製作することができませんが、末吉ネームプレート製作所では一般的な電気機のULラベルの他、このような耐候性等特殊な仕様を求められるULラベルについても製作できるよう、ULの認定、定期工場検査を受けています。

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MIL規格

メタルフォトという製法で作られたアルミの銘板です。アメリカのMIL規格(MIL-STD-130 等)にも認められており、ボーイングの規格「BAC5875」でも指定されています。

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末吉ネームプレート製作所では、お客様のご要望・仕様に応じて、高品質な製品をご提供致します。是非一度ご相談下さい。

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